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噛みしめ呑気の治療についての考え方
「心療内科と歯科との共同治療が基本」
「噛みしめ呑気症候群」の治療対応としては、心身医学療法とスプリント療法
となります。すなわち、噛みしめを起こす習慣やストレスとなる要因などにつ
いての治療とスプリント(マウスピースと同じです。以下スプリントとしま
す)による治療が並行して行われます。
また心身医学的治療では頭部、首、肩の筋の緊張や噛みしめ(軽い歯ぎしり)を誘発するような精神的、ストレス的となる環境や心理状態を考慮して、心身医学的な治療を行う必要があります。
その中でも「病気の成り立ちを理解する」、「自分自身で気づく」ことが重要になってきます。
これに関しては心療内科治療の中で並行させて行くことになりますが、そのスプリント療法をここに述べます。
治療の流れ①
症状の問診を行って、「噛みしめ呑気症」の症状であることの確認を行います。
症状が合致した場合は、口の中に問題ないことを確認する。問題ないことを確認した後に、下の歯の型をとります。
治療の流れ②
型取りしたものから、マウスピースを制作します。
治療の流れ③
マウスピースの材料は硬く薄いものを使用します。軟らかい材料を選択することは基本ありません。(軟らかい材料で制作すると、逆に噛みしめてしまうことが多いからです)
治療の流れ④-1
出来上がったマウスピースの前歯部だけを装着する。 下顎のマウスピースを使用しており、治療効果を見て効果を見て、奥歯のマウスピースも使用することがある。前歯部と臼歯部を同時に用いることはありません。
治療の流れ④-2
なにも入れずに咬んだ状態時
前歯部のマウスピースを装着時
前歯部のマウスピースを装着した状態ですと、奥歯が軽く浮いた状態になります。
この状態は「下顎安静位」というう状態に近い状態です。医学的に顎のポジションは正常な状態ということになります。
余計に飲み込んでしまっていた空気は、飲み込むことが減ります。腹部のハリや、ゲップ、オナラも徐々に改善します。
治療の流れ⑤
約1ヶ月ほど使用して変化をチェックします。「噛みしめていることを気づく方」は改善が進みます。
効果が小さい方は次の段階として、奥歯のマウスピースを調整して治療を継続します。
調整する量は患者さんによって違いがありますが、「かみしめ」ていることが、自覚できるように調整は行います。
マウスピースの調整で改善が少ない方には、漢方や医療用サプリメントの服用を勧めるケースもあります。
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