ゲップやおならの原因について
呑気症(ゲップ、おなら、おなかのハリ)の原因は、日中の「軽い歯ぎしり」状態である「歯の噛みしめ」状態にあります。
噛みしめるということは誰もがやっているのです。どの様な状態を表すかと言えば、食事をするとき以外に歯を合わせることを意味します。日常的に意識はしていませんが、上下の歯は離れているのが医学的にいうと正常ということになります。上下の歯が軽く接している状態は医学的に「軽い歯ぎしり」をしていると理解するのがわかりやすいと思います。
重い物を持ったり、頑張ってと言うときに歯を食いしばるということがあります。あの動作です。噛みしめたままとか、一瞬の噛みしめなど、誰でも経験があると思います。どんな人に起こりやすいかと言いますと、
1)上下の奥歯が接触していることが普通と考えている人
(口をしっかり結びなさいと言われ、いつも注意している人)
2)習慣的に噛みしめる回数が多い人
(一生懸命何かをしているときなどに歯をあわせている人)
3)姿勢によって上下の奥歯を接触させてしまう人
(例えばパソコンの仕事は少しうつむき加減になりますが、これは奥歯を合わせ易いのです)
4)うつ気分の人
(うつ気分の時には、うつむき加減になり考えていると上下の奥歯が接触してしまいます)
5)不安や緊張起こしているストレス状態にある人
(ストレスに対する構えがあると緊張して上下の奥歯を合わせてしまう)
上の図の「下顎安静位」が日常的に正常な状態
下の図は歯を合わせてしまっているので、無意識に空気を飲み込んでしまう
誰でもやる噛みしめは物を飲み込むときの流れは
(1)歯を合わせる(噛みあわせる)
(2)舌が上アゴに押し当てられる
(3)唾液が舌の上からのどの方へ流れる
(4)唾液がノドの途中に止まる
(5)これを飲み込むの一つなのです。
誰でもやる噛みしめは物を飲み込むときに行う動作の一つなのです。これは飲み込みの反射運動で上下のは合わせて噛みしめてしまうと勝手にやってしまいます。物を飲み込むときはこの動作を行っているわけです。歯を合わせないで飲み込み運動をやってみて下 さい。飲み込みづらいと思います。そこで歯を合わせて(噛みしめて)飲み込 んでみて下さい。如何でしょう。飲み込みは簡単に出来たと思います。
この動作の最後のところで飲み込むのは唾液だけでなくこれと一緒に空気を2 〜3cc飲み込んでいるのです。食道に溜まった空気はゲップとして出たり、 胃に入れば胃がふくらみ、時間と共に大腸まで移動します。これらがお腹のガ ス(空気)として観察されます。
お腹のガスの70%が飲み込みガス(空気)と言われております。単に早食い をしたり、炭酸飲料を飲んだだけでお腹に大量の空気が溜まるものではありま せん。誰でもがやる噛みしめが空気飲みすなわち呑気を起こしているのです。 嚥下反射の回数が多くなればそれだけ空気量(ガス量)が増えるのです。
結果、「飲み込んだ空気がゲップ、オナラ、腹部の違和感」になります。